マスコットキャラクターの作り方

こんにちは、デザイナーのMitsukiです。

普段はWebデザインの業務がメインですが、マスコットキャラクターのお手伝いをすることもあり、
個人でもゆるキャラのコンペなどに応募しています。

そこで、私自身がマスコットキャラクターを作る時の考え方を簡単にまとめてみました。

お題を決める

年末年始といえば、年賀状を作る方も多いはず。
ということで、年賀状に使えそうな「子(ネズミ)」のキャラクターを考えることにしました。
社内の人との雑談の結果、「正月太りで太りすぎたネズミ」というテーマも決まりました!

今回は媒体がWebやハガキなどの「二次元」ですが、
ゆるキャラ制作の際には「ぬいぐるみ・着ぐるみ制作に適している」などの考慮が必要なことも。
「どこにどんな用途で使われるか」というのもこの段階で確認しておくと、
「可愛いけど使いにくい!」といったジレンマを防げるかもしれません。

動物の特徴を調べる

予めモデルの動物が決まっていたので、ネズミの特徴を確認することから始めます。

理由は、動物に対する思い込みを払拭するため
普段はキャラクター化された動物に見慣れているので忘れがちですが、思っていた以上に実際の動物と違ったりすることが多いです。
例えば、あの世界的に有名なネズミ…。そこそこ耳が大きかったりしますが、実際のネズミは思ったより大きな耳をしていません。
思い込みを払拭するためにも、一度は実物の動物を検索して特徴を調べてみた方がいいと思います。

ネズミについて私が気づいた特徴は下記の通りです。

・意外と耳が小さい
・けど、正面から見ると形は正円に近い
・鼻は尖っている
・ヒゲがかなり長い
・頭と胴体の境があまりわからない

普段はGoogleで検索しながら、手書きのメモ帳に書き出しています。
時間があればデッサンをすると、もっと細かいところまで観察する事ができるかもしれません。

モチーフを調べる

ネズミの特徴がわかったところで、次はどうやって「お正月らしさ」をキャラクターに取り入れるかを考えていきます。

こちらもGoogle検索やPinterestなどで「お正月」と調べて参考を探していきます。
モチーフのアイディアにしたいので、ここはイラスト自体を参考にしてもOKにしています。
イラストACさんなども、いつもお世話になっています!

鏡餅、門松、ダルマ、おせち、梅の花、、、、季節がテーマだとモチーフはたくさんあリますね。
さらにこの中から、「太っているネズミ」のコンセプトに合いそうなものを考えていきます。

・おせちをたくさん食べ過ぎておせちになったネズミとかどうだろう?
・太っているなら、ダルマのようなフォルムがいいかも?
・七福神の恵比寿様みたいな徳が高そうなキャラは?
・ネズミのフォルムが大福みたいだったから、鏡餅みたいなネズミとかいいかも?

こんな感じでアイディアを膨らませていきます。
アイディアって0から生み出すんじゃなくて連想ゲームなんだなぁ!というのを実感する瞬間です。

ラフを描く

思いついたアイディアを元にラフを描きます。
モチーフの特徴を調べつつ、手描きで思いつくままに描いていくことが多いです。
この時に目や口などのチャームポイントも考えていきます。
大体のイメージが固まったらIllustratorに描き起こし→煮詰まったらまた手描きに戻る、、、、を繰り返します。

Illustratorで仕上げる


最終的に形になったものがこちら。
鏡餅のようにふっくらしたネズミと、達磨のような太っちょネズミです。
今回は考え方のお話が中心ですので、Illustratorの使い方は、また次の機会に記事にさせていただきます!

以上が、私がキャラクターを制作する時の流れでした。
こうしてまとめてみると、参考を探して特徴を調べたり、イメージを掛け合わせたりといった工程は
Webデザインと通じるものがありますね。

キャラクターデザインって難しそう、、、、という方も、機会があれば試してみてください!

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